保温器具
自然の中でリクガメは日光浴を好みます。爬虫類は外部からの熱により体の代謝を上げます。すなわち暖かい場所でしか食べ物を消化したり、呼吸をしたりすることができません。
暖かい日光を再現するために上から暖めるヒーターと、日光により温まった地面を再現するために底面から暖めるヒーターを併用します。
上から暖めるタイプは電球型の保温球を使用します。下から暖めるタイプはパネルヒーターを使用します。
保温球を使用するためにはソケットも必要です。非常に高温になるため保温球専用のソケットを使用しないと危険です。
温度の上がり過ぎを防ぐためにサーモスタットも必ず使ってください。
保温球
さまざまな種類があります。ガラス製の電球型のものは値段が安いですが、水が付くと割れてしまうことがあります。洗った野菜をエサとしておくときに注意が必要です。
ヒヨコ電球と呼ばれる保温球が値段も安くよく使われています。寿命は短めです。
エミートなどセラミック製のヒーターは割れる心配もなく比較的寿命が長いため安心ともいえます。私もセラミック製を使用しています。
どちらも高温のため火傷にも注意しましょう。
明かりがつく保温球は昼間ホットスポットを作るのによいですが、夜は使えませんね。最近はカメに見えないとされる赤色の光を発する保温球もあります。
暖突
新しいタイプのヒーターです。
保温球の変わりに上面から暖めます。
消費電力が少なく熱効率が良いため最近人気があります。
上部から吊り下げるため少々設置に工夫が必要ですが、非常に良いヒーターです。
底面ヒーター
ぴたり適温などケージの下に敷くヒーターです。遠赤外線の力でカメをお腹から暖めます。
ケージの中に置ける防水仕様の底面ヒーターもありますが、カメにかじられたり、爪で引っ掻かれたりすることがあるため、お勧めしません。
ソケット
クリップで挟むタイプと天板から吊り下げるタイプがあります。クリップで挟むタイプは設置や移動がしやすいのでオススメです。
ホームセンターなどで普通の電球用ソケットもありますが非常に高温になるため危険です。必ず保温球専用のソケットを使用してください。
サーモスタット
温度を管理するための機械です。ヒーターを接続し、センサーをケージ内に取り付けます。
設定温度より上昇すればヒーターがオフになり、加工すればオンになります。
温度管理はリクガメにとって命に関わります。必ずサーモスタットは用意してください。